辞めてからの転職はハイリスク・ハイリターン!?
転職は今後の人生を大きく左右する出来事です。だからこそ、転職活動はじっくり考える余裕を持って取り組みたいもの。
そこで考えられるのはいったん仕事を辞めてゼロから新しい仕事を探すという方法。しかし、一時的とはいえ収入が途絶えてしまうのは不安に思われます。
仕事を辞めてからの転職活動は、実際のところどのように進められるのでしょうか。今回は、そのメリット・デメリットや気をつけるべき点についてお話しします。
ゆとりある時間は計画的に活用しよう
・「時間がある」というメリット
一番のメリットは、やはり時間があること。志望企業・志望分野の研究をしっかり行うことができ、スキルアップのための資格取得や勉強の時間も取れます。
そして転職活動を最優先に動けるため、複数の企業に応募でき、急な面接の予定が入っても柔軟に対応できるでしょう。欠員補充や新規事業拡大に伴う急募の場合には、すぐ来てくれる人に声をかけたい企業があるかもしれません。
また、これまで仕事で抱えていた業務から解放され、自由に時間が使えることで、まとまった時間をとって生活をリフレッシュできます。
・期間を決め、積極的に動くのが鍵
とはいえ、リフレッシュ期間を長引かせると、いたずらに空白期間が増えてしまい、選考が不利になっていくという大きなデメリットがあります。
また、もし不合格が続くと、焦りから応募先を妥協して選ぶようになりがちです。そうなってしまっては、「より良い転職をする」という本来の目的から外れてしまいます。
そうした事態を防ぐためにも、およそ半年を目安に転職活動期間を設定し、積極的に動くことが成功の鍵となります。
・転職活動中の生活費は計画的に
再就職先が決まるまでの生活費も不安な要素となります。アルバイトで稼ぐという手もありますが、それによって忙しくなり、肝心の転職活動がおろそかになっては本末転倒です。退職する前に、転職期間中にきちんと生活できるよう、貯金をして、余裕を作っておくべきでしょう。
また、条件を満たしていれば、雇用保険を受給することもできます。就職を支援する制度を有効に活用しましょう。
「これまで」と「これから」を見据えながら取り組もう
会社を辞めてから転職活動を行うと、これまでの仕事や今後のキャリアプランをじっくり見直すことができます。その中で考えることは、転職活動に大いに役に立つことでしょう。
しかし、辞めてからの転職活動にはデメリットも多く、仕事の勘やスキルが落ちないよう、そして労働意欲が下がらないよう、自己管理ができる強い精神力が求められます。なぜ転職を志すか、その動機を見失わないことが重要です。
人生の転機で、タイミングよく大切な時間を有意義に使ったと言えるよう、またより良い条件の会社で働けるよう、計画的・積極的に転職活動に取り組みましょう。