近年女性の社会での活躍はめざましく、妊娠や出産でこれまで勤めていた会社を退職しても子どもが生まれて少し経ってからまた社会復帰しよう、という考え方が一般的になりました。
しかし一度退職し、小さな子どもがいる女性の再就職には乗り越えなければならないさまざまな問題があります。子どもの保育園は確保できるのか、子どもが急に熱を出したときはどうするのかなど、子育てママは育児をしながら仕事をするための環境を模索しなければなりません。
そんな働くママにおすすめなのが、派遣という働き方。
今回は、派遣を子育てママにおすすめしたい3つのポイントについてご紹介します。
条件を指定して仕事を探せる
派遣会社の多くは登録会を行っています。派遣会社に登録し、派遣会社と相談の上、自分の派遣先を決定します。
その相談時に、働くエリアや勤務時間、休みや残業の有無など、細かく条件を指定できるのが、派遣で働く一番のメリットと言っても良いでしょう。
保育園に子どもを預けている場合、お迎えがしやすい勤務場所や、急な残業や休日出勤はできるだけ避けたいなど、どうしても譲ることができない条件が出てきます。正社員ではなかなか難しい残業なしなどの条件も、派遣ならば最初に指定しておくことができるのです。残業必須の会社は、あらかじめ候補から外し、自分が働くことができる時間を派遣会社に伝えておきましょう。
期間が決められている
派遣として業務に従事する際には、基本的に業務内容や期間が定められています。
契約期間は就労先によってさまざまで、長期勤務が見込まれる場合でも数カ月ごとの更新が一般的です。契約期間ごとに再度同じ会社で契約更新をするか、違う会社に移るかなどを、選択することが出来ます。
期間が定められているため、勤務可能な場所や時間帯など、ライフスタイルが変化した場合でも働く環境を変えやすいというメリットがあります。
そのため子どもの年齢によって働き方を変えたい場合にも、期限付きの派遣は便利です。
子どもが現在3歳で、小学校に上がったらフルタイムの正社員で働きたい場合、3~4年間派遣で就業し、次に正社員として仕事を探すことができます。
子どもが小さいうちは残業などがしづらく、正社員として仕事をするには周囲の協力やさまざまな条件を揃えなければなりません。しかし、働く期間が定められている派遣を上手く活用すれば、子どもの成長に合わせた働き方を選ぶことも可能です。
やりたいお仕事が探しやすい
派遣会社にはそれぞれ異なるタイプがあります。
資本系派遣会社はメーカー、商社、金融、出版などの大手企業が出資し、派遣会社を運営している会社のことで、派遣先は主に親会社になります。親会社の名前がついていることが多いのでわかりやすく、業種を限って仕事を選択したい場合は資本系派遣会社を選ぶといいかもしれません。
独立系派遣会社は、資本系のように親会社からの出資を受けずに運営している会社のことで、主な派遣先は存在せず、幅広い業種、職種、地域の案件を持っています。勤務条件を優先する場合は幅広い仕事から選択できますのでおすすめです。
また独立系派遣会社の中には、販売やテレマーケティングなど、職種に特化している会社もありますので、職種で仕事を選びたい場合はこのような会社を選択肢に入れてみてください。
行きたい会社が決まっているような場合は資本系に、こだわりがなく幅広い仕事から選びたい場合は独立系に登録すると良いでしょう。
また派遣会社で紹介してもらえる企業は、一般的な求人誌に掲載されないものも数多くあります。
・事務の仕事がしたい
・英語を生かしたい
・特定の職種に就きたい
など、自分がやりたいことやできることを派遣会社に伝えると、要望にそった仕事を紹介してもらえます。派遣実績がある企業だと、社内の環境や働いている人の年齢層、社内の雰囲気なども教えてもらえることがあるので、本当に自分に合った職場なのかどうか、続けていける環境なのかどうかも判断しやすいという魅力があります。就職後は派遣会社のサポートも受けられますので、久々の社会復帰の場合は、安心感を持って働くことができます。
おわりに
同じ業種でも会社によって条件は異なるので、派遣会社から得られるさまざまな情報をもとに、自分の条件とマッチする企業を選ぶことが大切です。
子どもを育てながらのお仕事は本当に大変です。条件が選びやすく、働く期間が定められている派遣という仕事を上手く活用しながら、子育てと仕事を両立させていきましょう。